ぴちぴちぴっち（ピュア）を見たのです
昔録画してあった『マーメイドメロディぴちぴちぴっち（ピュア）』の最終クールを、お仕事場の環境ビデオとして流していたわけですが。
やっぱりぴっちは良いものです。
週１回の放送を追いかけているとわかりにくいのですが、実はこの『ぴっち』……凄まじい完成度の作品です。
特に終盤付近の構成は神がかっていて、限られた話数の中で、完璧に伏線を回収していきます。そのうえでメインのキャラクターが、それぞれのストーリーにおけるテーマを完遂していく小気味良さは特筆していいと思うのです。
あらを探そうとすればいくらでもできますし、良い部分を全うするために犠牲にされているものもありますが、そういう見方をして楽しめないようでは「愚」であるとと言い切りましょう。
とにもかくにも、当たり前のようで、昨今の作品ではおざなりにされがちな部分が、しっかり押さえられています。そのせいで、キャラクターたちがとにかくかわいい。彼女たちの喜びや悲しみや切なさが、ちゃんと心に迫るのです。
ちゃんとした『物語』のあるお話を見たい方は是非。
年間モノなので中だるみもありますし、そう言う意味で最後まで見るのは大変ですが、きっと宝物になるはずです。
ああ、あと挿入歌（マーメイドである主人公たちが歌う曲です）が、メロディはもちろん、どれも歌詞が素敵な曲ばかりです。ちょっと噛みしめると心に染みる良い歌揃いですよ。